経営再建中のシャープに台湾・鴻海(ホンハイ)精密工業から社長として送り込まれた戴正呉氏が、刺激的な言動で社員をたきつけている。頻繁に情報発信するだけでなく、他社との交渉内容を突然表に出すといったおきて破りまでやってのけ、側近たちを慌てふためかせた。1日17時間働くとされ「有言実行」を宣言する戴社長。その流儀はシャープ社員にどこまで浸透するか。
メッセージ発表に慌てたのは、社長直轄で秘書や広報、渉外などを務める社長室の担当者たちだ。不動産の取得は財務、資産内容に影響するため「社員にだけ開示してはインサイダー情報になってしまう」(関係者)。東京証券取引所への適時開示発表文や報道向け発表文の作成に追われた。


戴社長は毎朝7時ごろ始動する。7時半からの会議も珍しくない鴻海で身についた習慣で、1日16時間働くとされる郭台銘会長よりも早く出勤するため17時間働くとも言われている。  シャープ取締役から、社長室長となった橋本仁宏氏は「戴社長は会社のカルチャーを変えようとしている」と受け止めている。
シャープは日本語訳をつけていないが、「独創的であれ」といったところだろうか。戴社長はメッセージで「シャープらしいオリジナリティーあふれる価値を実現していくことを約束する言葉」と説明する。
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