安倍総理 p1パナソニックとソニーの有機ELパネル事業を統合したJOLED(ジェイオーレッド)は、画素のもととなる発光材料をプリンターのように塗り分ける「印刷方式」技術を使う世界初の有機ELパネルを開発した。製造コストを現行の方法より3~4割抑え普及を促す。医療用モニターや放送機器などへの採用をめざし2017年春にもサンプル出荷を始める。

 フルハイビジョンの4倍の精細度となる「4K」映像に対応した21.6インチの有機ELパネルを開発した。画素の密度はスマホ以外の製品向けとして最高水準になる。JOLEDはまだ製品の販売実績はなく、サンプル出荷で顧客企業と具体的な製品化に向け動き出す。

 有機ELパネルは赤と緑、青の発光材料を点滅させ映像をつくる。現在主流の方式は真空装置の中で発光材料を気化して付着させる。装置の費用が高く材料ロスも大きい。JOLEDはインク状にした発光材料をプリンターのように微細に塗ることでコストを抑える。

 太陽光のもとなど明るい環境でも鮮やかな映像が見られる有機ELパネルの特長を生かし、商業施設の電子看板(デジタルサイネージ)などへの応用を想定。航空機の座席用ディスプレーや会議室のモニターといった幅広い用途を見込む。

 JOLEDは中型の有機ELパネルを開発するために15年1月に設立。16年9月に量産技術の確立に向け試作ラインを整備した。18年度中の量産ライン稼働をめざし研究開発を続けている。