凸版印刷は24日、産業機器向け液晶パネルを製造する台湾のジャイアントプラステクノロジーを約140億円で買収すると発表した。
2017年1月に液晶パネル世界大手の台湾の中華映管(CPT)から、凸版の子会社を通じて53.7%の株式を取得する。部材を供給するテレビなど民生用パネルは競争が激しいなか、成長が見込まれる産業機器向けに投資する。



 ジャイアントプラスは工場機械の画面など産業機器に使う液晶パネルを製造する。凸版は子会社のオルタステクノロジー(東京都日野市)が同分野の小型パネルを手がける。産業機器でパネルの大型化が進むなか、中型パネルの生産ラインを持つジャイアントプラスを買収することにした。

 今後は材料の共同調達などでコスト競争力を高める。凸版が得意とする屋外でも見やすいパネルを買収先の工場で生産し、車載用途を開拓する。

 買収後は凸版の中・小型の産業用液晶パネルの世界シェアは2%から7%に拡大する。同社の液晶パネルの16年3月期の売上高は約166億円。ジャイアントプラスを加えた液晶パネルの売上高は500億円で、4年後に600億円に増やす。

 スマートフォンやテレビなどに使う民生用パネル市場は競争が激しくなるなか、凸版は産業機器や車載用パネルに経営資源を集中する。15年には液晶向けカラーフィルターを製造販売する台湾の子会社を売却しており、事業の選択と集中を進める。