来年にも発売されるという「iPhone8」には有機ELパネルが採用されると言われており、サムスン電子やシャープ、ジャパンディスプレイがパネルの供給元としてささやかれ始めている。日本メーカーはアップルの言うことを聞いて、有機ELに投資をすべきなのだろうか。
有機ELについて、筆者は連載第9回『「にわか有機ELブーム」に飛びつく電機各社の浅慮』でも懐疑的な意見を述べたが、今回はもう一歩踏み込んで、日本はむしろ有機ELを、プラズマパネルのように「過去のもの」と見なして葬り去る戦略を採るべきであることを主張したい。


そもそも、新しい技術が古い技術を駆逐するだろうという見通しは必ずしも正しくない。たとえば液晶とプラズマだ。液晶は数十年の長い歴史を持った技術であり、それに比べてプラズマディスプレイは1990年代頃にようやくカラー化が実現した新しい技術だった。先日、パナソニックがプラズマディスプレイパネルの生産子会社を精算したように、後発技術が先発技術に負けるケースもある。
さらに言えば、有機ELはかつて言われていたほど次世代パネルとして筋の良い技術とは言いがたい。むしろプラズマパネルの悪いところと似た点が多い。この技術的なデメリットは最も重要なポイントなので、詳しく検証していこう。  まず、自発光なので発色が良く黒色がきれいだというが、素朴な疑問として今の液晶の画質に多くの消費者は不満を抱いているだろうか。
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