毎年11月に行なわれる、国内最大の映像機材展InterBEE 2016が、今年も幕張メッセにて開催された。今年は展示エリアとして2ホールから8ホールまでを使用し、さらにはイベントホール側でもPAスピーカーの試聴を行なうなど、会場をフルに使って、盛りだくさんの内容が詰め込まれたイベントとなった。
コンシューマのイベントではよく見かけるようになったHDR。一般の方にとってHDと4Kは、見比べても違いがわからないと言う人も少なくない。解像度とは、慣れていない人の目にはよくわからないものなのだ。一方でHDRは、コントラストや明るさといった問題なので、誰にでもよく違いがわかる。


現在一般向けのHDR用としては、Perceptual Quantization(PQ)とHybrid Log Gamma(HLG)の2つのガンマカーブが規格化されている。OETFとEOTFは同じセットになっていなければ、撮影時の状況が復元できない。つまり、システムとして採用カーブまで含めてパッケージング化された運用環境が必須になるわけだ。このシステムが、ドルビーによるドルビービジョンであり、ITU-Rで規格化されたHLGであり、米国CTA(Consumer Technology Association)が策定したHDR10というわけである。
InterBEE会場では、多くのセッションやデモンストレーションが行なわれていたが、HDRの制作ワークフローの話はどこにいっても満員であった。これまでやったことのない作業が降りかかる可能性が出てきた技術者、特に中継や編集を行なう技術者にとっては、「知らない・わからない・やったことない」は死活問題となり得る。
Move to full article