シャープ亀山-PB1-37
JR鳥取駅(鳥取市)から車で10分足らず。幹線道路の県道を東に走ると、右手に真新しい工場が現れる。工場の壁には「源吉兆庵(あん)」のロゴ。デパ地下などでよく見かける和菓子店の名前だ。8月に稼働したばかりの工場の中では、地元で新たに雇用した従業員が包装や検品の作業を黙々とこなす。
源吉兆庵鳥取工場の建つ場所には、かつてカーナビゲーションシステムや家電を生産していた鳥取三洋電機があった。鳥取三洋は関連企業も含めると鳥取県の製造品出荷額の約2割を占めていた。最盛期には3千人が鳥取三洋で働き、下請け企業も含めると雇用効果は2万人もあったとされる。県下最大の工場のお膝元、鳥取市はまさに三洋の城下町だった。


三重県亀山市のJR亀山駅前のロータリー。喫茶店やレストランはわずか2、3軒で、平日昼間に人の通りはほとんどない。そこからタクシーで10分ほど走ると、市内随一の商店街が見えてくる。数百メートルほど続く「亀山市東町商店街」にはシャッターが閉まっている店も目立つ。日中でも歩行者はまばらだ。
シャープの亀山工場の関連企業などを含めた総雇用者数は約1万人(15年5月時点)。そのうち亀山工場や工場内の協力工場の関連社員は400人にとどまる。液晶パネルの生産を減らしたシャープから県に対し補助金の一部は返納された一方、県からの“分割払い”の補助金支出は今も続く。
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