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ハイテク産業の成長においてシリコンバレーがボストンを圧倒した理由は、その「オープン性」にあったという話をした。シリコンバレーは、“外国から来た「移住一世」の人々でも、よいアイデアを持って起業し、頑張れば大成功も夢ではない”という、ユニークな環境なのだ。
かつて、ロナルド・レーガン大統領はこう言ったそうだ。「アメリカ人が日本に引っ越して日本に住むことはできるが、日本人として受け入れられることはあり得ない。フランスに引っ越すこともできるけれど、絶対にフランス人にはなれない。けれども、アメリカに来れば、世界のどこから来ようとも彼らはアメリカ人になることができる」


シリコンバレーにある巨大なハイテク企業の創設者(共同創設者を含む)たちの中には、外国生まれの人物が極めて多い。そして、これらの成功企業は、世界規模で雇用の創出に貢献している。
例えば、2016年10月の時点での従業員数は、Intelが約11万2000人*)、Alphabet(Googleの親会社)は約6万1000人、Yahoo!は約9400人、といった具合である。中でもGoogleは、約10年前の2005年における従業員数は約6000人だったことから、その急成長ぶりがうかがえるだろう。
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