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「また長いスタンプラリーが始まるのか…」。JDIの主力生産拠点、茂原工場(千葉県茂原市)に異動した技術者はため息をつく。 茂原工場は日立から引き継いだ液晶パネル工場だ。従業員の多くは日立出身で業務手順は日立の仕組みを色濃く残す。「スタンプラリー」とは書類に関係部署の承認印を取り付ける作業を指す。
JDI設立から4年半たった今でも、スタンプラリーに象徴される社員同士の反目は今も続いている。ただでさえ、まとまりが悪いのに、JOLEDが加わったら一体どうなってしまうのか。  反目し続ける社員たちだが、JDI発足当初は理想を共有した「仲間」だった。


2012年春、JR新橋駅近くの居酒屋の個室は異様な熱気に包まれていた。集まったのはJDIの社員約40人。「私は東芝から」「僕は日立」「ソニーからです」。参加者は口々に自己紹介していった。
 宴もたけなわ、酔いの回った東芝出身者が「俺は東芝が大嫌いだったんだ。投資も毎年のように減らしやがって」と発言すると「うちもだ」「一緒だよ」と笑い声とともに同調の声が広がった。JDI初代社長の大塚周一氏が掲げた「3社の技術を融合し、液晶でリーディングカンパニーの地位を取り戻す」との理念を共有したはずだった。
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