韓国政府から独立して朴槿恵(パク・クネ)大統領が絡む疑惑について調べている特別検察官の捜査チームが24日、朴大統領の親友で国政に介入したとされる崔順実(チェ・スンシル)被告の利権獲得を手助けした疑いが持たれている前文化体育観光部第2次官の金鍾(キム・ジョン)被告を取り調べた。

 金被告は朴政権に対する崔被告の影響力などを頼みに権力を振るい、「スポーツ界の大統領」と呼ばれた。先の検察の捜査により、11日に職権乱用権利行使妨害、強要などの罪で起訴されている。

 特別検察官のチームは金被告を容疑者として取り調べるため、拘置所から特別検察官チームの事務所に呼び出した。崔被告側がサムスングループから受け取った支援金に見返りの意味合いがあったかどうかを問い詰めたようだ。

 中でもサムスンが韓国冬季スポーツ英才センターの後援として拠出した16億2800万ウォン(約1億5900万円)に注目している。同センターは崔被告のめいのチャン・シホ被告が運営していたが、実際には崔被告が支配したとされる。金被告は崔被告、チャン被告と共謀し、サムスンに圧力をかけ後援金を出させたことが検察の捜査で分かっている。

 また、金被告は大統領秘書室長だった金淇春(キム・ギチュン)氏に対し、文化体育観光部の元高官が2018年平昌冬季五輪の組織委員会副委員長に任命されるよう、口利きを頼んだ疑いがある。特別検察官チームは正式な捜査を開始する前に劉震龍(ユ・ジンリョン)元文化体育観光部長官を参考人として事情聴取し、こうした証言を得たとされる。

 特別検察官チームの関係者は「サムスングループと崔被告の間に行き交った資金を含め、金被告が絡む容疑、疑惑全般を調べの対象としている」と説明した。

 同チームは21日に本格的な捜査に着手し、保健福祉部と国民年金公団を家宅捜索した。サムスングループが傘下のサムスン物産と第一毛織の合併に向けサムスン物産大株主の国民年金公団の支持を取りつけようと、崔被告を通じ朴大統領に働きかけを頼み、その見返りに崔被告に資金を出したのではないかを調べるためだ。崔被告とサムスン、朴大統領間の収賄容疑の立証に注力する意志を示したものと受け止められる。