出光興産は18日、有機ELパネルに使う化学材料を開発する子会社を1月中にスイスに設立すると発表した。スマートフォン(スマホ)や車載用のパネルで、液晶に代わって有機ELを搭載する製品が増える中、開発体制を拡充する。材料開発は日本と欧州の2極体制となる。

 新会社の「イデミツ・OLED・マテリアルズ・ヨーロッパ」には、出光が100%出資する。資本金は200万スイスフラン(約2億3000万円)。

 出光は1985年に有機EL材料の開発に乗り出し、現在は発光材料のトップメーカーとして知られる。スイスでは独化学大手のBASFの現地法人と有機EL材料の開発の技術交流をしてきた。

 しかし、同社が有機EL事業から撤退したため、開発子会社を設立して自社で研究開発を続けることを決めた。新会社の従業員はBASFスイスから引き継ぐ研究者らを含めて30人ほどになる見込み。

 出光の有機ELの開発拠点は千葉県の電子材料開発センターと合わせて2カ所目となる。

 有機ELを巡っては、米アップルが「iPhone」シリーズに搭載する方針とされる。日本や韓国のパネル大手の間では、開発競争が始まっている。