スマートフォン向けタッチパネルは、ガラスやフィルム基板をセンサに用いて液晶パネルに重ね合わせる外付け方式と、液晶ディスプレイ内にタッチセンサ層を取り込む内蔵方式に大別される。
最近はハイエンド端末におけるタッチ内蔵方式の採用が目立つが、スマートフォン市場全体が成長する中で普及端末向けに外付けタッチパネルも増加を続けていた。

しかしながら、2016年以降中国パネルメーカーのインセルLCD(内臓方式の一種)生産が本格化したことで、ミッドレンジスマートフォンのインセルLCD採用比率が大幅に増加している。
外付けタッチパネルメーカーの多くは、センサ生産能力を縮小しており、替わって感圧タッチセンサや生体認証センサへの事業シフトを進めるなどの多角化対応に追われている。