大画面のOLEDは、2012年の段階で最初にサムスンとLGディスプレイがフルHD OLEDを投入してきました。しかしサムスンは途中で脱落し、今は量子ドット(Quantum dot、以下QD)へ開発リソースをシフトさせています。一方の孤軍奮闘のLGはパネルの量産化に成功しました。展示会での勢いは2015年のIFAで加速して2016年のCESへ、という感じですね。
なぜQLEDかというと、色再現性がすごく高いんです。LGディスプレイが生産している現状の白色OLEDはようやくDCI P3を100%達成したというところですが、ここからBT.2020へのジャンプというのはなかなか難しいんですね。それがQLEDだとBT.2020の色域をいともたやすく突破してしまいます。そのくらいQD粒子の発光効率、純粋度が非常に高いんです。


 パナソニックは画質に対するアプローチを2方向から行いました。1つはLGディスプレイに技術者を派遣して、デバイスレベルでの画質改善を共同で行うというもの。もう1つはエンジン開発で、今あるデバイスの欠点を補いつつ長所を伸ばすにはどうしたら良いかというものです。これが第1世代のパナソニックOLEDでした。そして昨年のIFAで第2世代の試作機が出ます。この時に画質改善、とくに黒階調の改善に対する努力がここまで来たということが見られた訳ですが、今回は第2世代をさらにブラッシュアップした改良版を展示していました。
OLEDは第2世代となった現状でも800nitsくらいしか単位面積あたりの光量を出せていません。対してバックライトマスタードライブは昨年のCESで出てきた段階で最高4000nitsという、文字通り桁違いの光量でわれわれを驚かせました。HDRの白ピークはOLEDよりも確実に上です。2つめは暗部階調です。パナソニックがここで苦心しているように、暗部階調というのは非常に難しいもので、他社のOLEDテレビなんかを見てみても暗部にはノイズが目立ちます
Move to full article 有機ELテレビにみるソニーとパナソニックの大きな違い