業績発表シーズンを迎え、半導体やディスプレー、スパンデックスなどの部品・素材メーカーが相次いで過去最高水準の業績を発表している。韓国経済が内需や輸出の不振にあえぐなか、部品・素材分野が新たな希望の星となっているのだ。韓国が競争力を持つ同分野を中心に、「第2の経済飛躍」を目指すべきだとの指摘が出ている。

26日までに、ディスプレー、半導体、石油化学など部品・素材分野の企業の2016年10-12月期業績をまとめたところ、LGディスプレー、LGイノテック、サムスン電子半導体部門、SKハイニックスなどは予想をはるかに上回る過去最高水準の業績を収めたことが分かった。LGディスプレーは本業のもうけを示す営業利益が9043億ウォン(約880億円)と前年同期比1392%の大幅増となり、サムスンディスプレーの営業利益も4倍以上に増え1兆3400億ウォン(約1310億円)を記録した。



 LGグループの系列部品メーカー、LGイノテックは昨年10-12月期の営業利益が1178億ウォン(約115億円)と四半期ベースで過去最高となった。産業資材や石油化学製品を手掛ける暁星は昨年、1966年の創業以来で初めて営業利益1兆ウォン(約980億円)を達成した。

 また、石油化学企業のSKイノベーションは昨年の営業利益が好況期だった11年を上回ったとされ、鉄鋼企業のポスコの昨年営業利益は15年比で18%増加した。

 韓国を代表する産業である半導体も同様に、昨年後半から好況期に入ったことで高水準の利益を確保した。昨年10-12月期の営業利益はサムスン電子の半導体部門が過去最高の4兆9500億ウォン(約4830億円)、SKハイニックスも過去3番目に高い1兆5361億ウォン(約1500億円)となった。

 韓国企業はこれまで、テレビやスマートフォン(スマホ)、自動車など完成品の分野で高い競争力を持つと評価されてきた。だが、ここ数年は巨額の投資により部品分野でも技術的優位に立つ産業が登場し、市況の好転も追い風となって業績が急上昇したと分析される。

 ソウル大の李正東(イ・ジョンドン)教授(産業工学)は「部品・素材分野の好業績をどれだけ持続可能なモデルとして構築できるかが鍵になる」と話している。