米テスラ・モーターズは、大量の小型電池をつなげれば化石燃料に代わる発電装置になり得るという壮大な賭けに打って出た。
このアイデアは強力で、同社がネバダ州リノ近郊に50億ドル(約5700億円)の電池工場「ギガファクトリー」を建設する根拠となった。ただ、これまで電池は数件のグリッド規模の実験プロジェクトにしか使われていなかった。



この現状が今週一変する。テスラ、米AES、加アルタガスが建設した3カ所のバッテリー電力貯蔵設備が、カリフォルニア州南部でほぼ同時期に正式稼働する。いずれもこれまで建設された同設備で最大規模となる。3カ所合計では昨年全世界で設置された同設備の15%に相当する。
 この革命は始まったばかりだと、テスラのJ・B・ストローベル最高技術責任者が27日のインタビューで指摘。「これら全てが進むスピードの速さは時として信じがたい。当社の貯蔵設備は人類最高のスピードで成長している」と述べた。
 新たなバッテリープロジェクトは、ロサンゼルス近郊ポーターランチ付近のアリソキャニオンでの天然ガス漏れ事故への対応策として委託された。電力会社サザン・カリフォルニア・エジソン(SCE)は冬期の停電リスクを軽減するため、電力貯蔵設備の設置契約を急いだ。今週稼働するプロジェクト全てが6カ月以内に建設を完了。テスラは特に迅速に動き、以前なら数十年かかっていたプロジェクトをたった3カ月で完了させた。