FUK(奈良県御所市)は、曲げ加工が可能なフレキシブル有機エレクトロ・ルミネッセンス(EL)ディスプレー製造装置の一括提案を始めた。三つの装置で構成しており、有機EL膜剥離や打ち抜き、フィルムの貼り合わせといった後工程を自動化できる。
すでに次世代のスマートフォン向けに量産を目指すディスプレーメーカー大手数社と、商談を始めた。2018年4月期に売上高で17年4月期見込み比約4倍の50億円を目指す。



ガラス基板上で製造した有機EL膜を剥離して取り出す「デラミネーション」、ロール状のフィルム基板にタッチセンサーフィルムなどを貼り合わせる「大型ラミネーション」、曲面形状のカバーガラスに沿って有機EL膜やセンサーフィルムを貼り合わせる「曲面ラミネーション」の連続する3工程を自動化する。

このうちデラミネーションはレーザー照射でガラス基板から浮かせた状態の有機EL薄膜を引きはがす工程を担っているが、引きはがす際に膜にダメージが生じやすいことから、歩留まりの向上が課題となっている。FUKは基板側を曲げて膜にダメージを与えない独自方式を開発した。

国内外のディスプレー大手は、18年以降にスマホ向け有機ELパネルの量産を目指して投資計画を進めている。FUKはディスプレー製造の後工程を一括して提案し、生産ラインの立ち上げを急ぐメーカー各社のニーズに対応する。