韓国の朴槿恵大統領の親友、崔順実被告らをめぐる疑惑を調べている特別検察官チームは17日、サムスングループの事実上のトップ、サムスン電子副会長の李在鎔容疑者(48)が系列企業の合併に政府が協力した見返りに、崔被告らに多額の支援を行っていたとして、贈賄などの疑いで逮捕した。  
ソウル中央地裁が逮捕状を発付した。

 地裁は1月、逮捕状請求を棄却したが、再請求された逮捕状を審査した判事は「新たに示された嫌疑や追加収集された証拠資料などを総合し、逮捕の必要性を認定した」と述べた。
 同チームは李容疑者を本格的に取り調べ、朴大統領の関与を追及。朴大統領本人の聴取も求めるとみられる。朴大統領の弾劾訴追案を審理している憲法裁判所は3月上旬にも決定を下す見込みで、同裁の判断にも影響を与えそうだ。  韓国最大の財閥サムスンのトップ逮捕で、経営や企業イメージが打撃を受けるのは必至。韓国経済への影響も懸念される。