ハイエンドTVを中心に、TV用パネルの表面フィルムの仕様に変化が生じている。
これまでTV用パネルの表面処理はAG(Anti-Glare)が主流であったが、2016年から韓国パネルメーカーがAG層の上にLR(Low-Reflection)を塗布したAG-LRフィルムの採用を増やしている。
その結果、TV用パネルにおけるLRフィルムの比率は、2015年の約13%から、2016年は約24%に引きあがっている。
大型パネルで急速に採用が進んだため、LRフィルムの供給能力はやや不足傾向にある。2017年も引き続きLRフィルムの採用比率が高まると見込まれていることから、需給動向には注意が必要である。