シャープの本社はもともと創業の地である大阪市阿倍野区にあったが、ホンハイに買収される前に業績不振でニトリ・ホールディングスなどに売却してしまった。 現在の本社は昔のシャープ堺工場。部品メーカーの設備を含めると投資総額1兆円に及ぶ巨大液晶コンビナートである。世界で唯一の第10世代液晶パネル工場であり、フル稼働すれば世界最強の生産効率を発揮する。
午後2時、野村勝明副社長、橋本仁宏常務を率いて戴社長が登場した。少しだぶついた背広を着た実務家らしい風貌で、一代で15兆円企業のホンハイを築いた郭会長のようなオーラはない。能吏といった感じだ。


中国語か英語だと思っていたら、なんと日本語である。それも最初から最後まで。 「私の日本語、上手ではありません。でもここは日本企業ですから」 いやいや、流暢なものである。意思の疎通にはまったく問題がない。日本企業との取引歴で言えば40年を超える。戴社長は日本を知り尽くしているのだ。
従業員数100万人のホンハイで長年、人事のトップを務めてきた戴社長は、「信賞必罰をベースにシャープの人事制度を見直す」と話し、賞与の原資は4カ月分だが、優れた成果を上げた社員には8カ月分のボーナスを払うことも明らかにした。
質疑応答が始まると、聞き取りにくい質問の時には席から身を乗り出し、記者の質問を懸命に聞き取ろうとした。
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