有機EL方式の特長と現在主流の液晶方式の違いについては、ガイド・鴻池賢三氏の記事『話題の「有機ELテレビ」とは? 液晶との違いを解説』にすでに詳しいので改めて深入りせず、ここでは「有機EL元年」にふさわしく実戦的バイヤーズガイドを試みることにしましょう。
有機ELが液晶に圧倒的に勝る点が視野角です。液晶方式の○はIPS、△が主流のVAです。VA方式がパネルに配向された液晶分子が電荷で垂直方向に回転し光を通過遮断させるのに対し、IPS方式は水平方向に回転します。その結果、液晶方式特に大画面で主流のVAパネルは視点が横にずれていくとたちまちコントラストが低下し色が落ちてしまいます。IPSパネルはVAパネルに比べると視野角が確保されますがやはり制限があります。


コントラストも自発光有機ELの長所の一つ。液晶方式がエリア駆動等バックライト制御の工夫でダイナミックコントラストを得ているのに対し、有機ELは画素を完全消灯することでほぼ無限大のコントラストを得ることができます。一方、最大輝度は、パワフルなバックライトを搭載すれば明るくすることの容易な液晶方式が現時点で勝ります。
暗部階調(暗いシーンの濃淡ニュアンスの豊かさ)は現時点で液晶方式が勝っています。液晶パネルの開閉と直下型バックライトの動作制御、という二重のダイナミックファクターが活用できるため、きめ細かい濃淡を描き出しやすいのです。
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