市場調査を手掛ける米TrendForceは、2017年の液晶テレビ用パネルの世界出荷面積が前年を7.3%上回ると予測した。出荷台数は2億5560万台で前年から1.8%減少するが、大型化が進む見込みと分析している。 機器メーカーは利益をパネル価格に圧迫される中で、利幅を確保するために65インチ(型)や75インチのハイエンド機種を拡販する戦略をとっている。



この動きを背景に、60インチを超える液晶テレビ用パネルは、出荷台数ベースで17年に全体の5.2%を占め、前年の3.6%から増加すると予測される。さらに、パネルの平均サイズは前年から2インチ大きくなって、45.5インチになるという。

 75インチのパネル出荷台数も前年の70万台から150万台に増えるとTrendForceは予測する。このサイズのパネルを出荷しているのは現在、韓国勢と台湾勢の合計4社で、2017年は韓国勢が7割以上を出荷するとみられる。

 65インチのパネル出荷も、17年は前年比45%増の1100万台に達するという。こちらも世界シェアは韓国勢が6割近くを占め、台湾勢が約4割、2%が中国メーカーになるとの予測だ。