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シャープが液晶パネル生産の主力拠点である亀山工場(三重県亀山市)で働く人員を7月に倍増させることが6日、分かった。現状の約2千人から4千人程度に増やす。シャープ首脳は同日、「液晶テレビの増産と電子部品の新事業の立ち上げを計画しており、人員を倍増させる」と述べた。

 電子部品の新事業の詳細などは明らかにしていないが、シャープはベトナムの協力工場で米アップルなど向けにスマートフォン用のカメラ部品を生産しており、亀山工場を活用して増産に乗り出すとみられる。亀山工場の従業員数は昨年12月末時点で約2千人で、7月から協力会社を含めて2千人程度増員する計画という。

シャープは組み立てコストが安い親会社の台湾・鴻海精密工業への液晶テレビの生産委託を進めている。平成29年度には国内の生産体制も再編し、亀山工場に80型以上の大型テレビ生産を集約する。さらに、鴻海ですでに導入している液晶テレビ組み立ての全自動化ラインを新設し、45型液晶テレビの増産を図り、コスト競争力を高める方針だ。
 シャープは、30年度の液晶テレビ販売を現状の倍の1千万台に伸ばすとしている。