new sharp ceo保存
「おい、あれはOKってことでいいんだよな」「ごめん。実は俺もよく聞き取れなかった」
 大阪府堺市のシャープ本社では今、2階の社長室を後にする社員たちが、そう声を潜めながら話す光景が日常になっている。戴社長が拙い日本語で、まくしたてるように話すため、OKとNGの区別すらまともにつかないようなコミュニケーションを、部下たちと日々繰り返しているわけだ。
「わたし、300万円からケッサイしてます」。事業の隅々にまで目を光らせ改革を進めていることを折に触れアピールする戴社長だが、その経営手腕は実に心もとない。


それもそのはずだ。米国の工場建設も、中国・広州に10.5世代という世界最大の液晶工場を鴻海主導で設けることも、鴻海の郭台銘(テリー・ゴウ)会長が最終判断しており、戴社長は忠実な「イエスマン」でしかないからだ。
 自らのグループで液晶の供給過剰状態をつくり出し、かつてのシャープが歩んだ自滅への道を驀進する「裸の王様」に、苦言を呈する部下はいない。そんなトップの下でシャープは今、再生への道を歩もうとしている。
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