テレビ用液晶パネルの主力、42型の大口価格が小幅安に転じた。オープンセル(バックライトなどがつかない半製品)の3月の価格は1枚143~153ドルと、8カ月連続で上昇した前月に比べ2%下がった。32型も75ドル前後と1%安い。消費者の大画面志向が一段と強まっているためだ。

 米調査会社ディスプレイサプライチェーンコンサルタンツの田村喜男アジア代表は「世界のテレビ需要は大画面へと移っており、32~42型は値下がり基調が続く」とみる。みずほ証券によると、2017年のテレビ世界出荷量は30~39型が前年比2%減る一方、50~59型は13%増える見通しだ。

→[参考] 液晶パネル価格トレンド (LCD Panel Price Trend)

 需要シフトに伴い、55型は3月に同220ドル前後、65型も400ドル強と価格上昇が続く。共に前月より2%高い。中国の京東方科技集団(BOE)などが増産投資を急いでいるが「中国の歩留まりはまだ悪い」(韓国パネルメーカー)といい、強基調は続きそうだ。

 42型や32型パネルの値下がりは家電量販店のテレビの値段にも影響している。調査会社のBCN(東京・千代田)によると、3月のテレビの全国平均価格は売れ筋上位の32型が前月比3%安。一方、55型以上は東京や大阪の大型店でほぼ前月と同水準で売られている。