東入来2017032201001353中小型液晶パネル大手ジャパンディスプレイ(JDI)は1日、2017年3月期決算の純損益が317億円の赤字(前年同期は318億円の赤字)になるという業績予想を発表した。これまで3年ぶりの黒字化に自信を見せていたが、一転して3年連続の赤字となる見通しだ。



 JDIによると、有機ELパネルの普及が早まって液晶の売り上げが当面落ち込む見通しとなり、将来に一定の利益が出ることを前提に税金の前払い分を資産に計上する「繰り延べ税金資産」を209億円取り崩す。円高が進んだことによる外貨建て資産の評価損などでも、112億円の損失を計上する。本間充会長は2月の決算説明会で、17年3月期の純損益について「何としても黒字化にもっていきたい。手応えはある」と明言していた。

 売上高は前年同期比11%減の8844億円、営業損益は44億円の赤字(前年同期は167億円の黒字)となる見通しだ。