joled 01_sJOLED(東京都千代田区、東入来信博社長)は17日、印刷方式で作製した21・6型の4K有機エレクトロ・ルミネッセンス(EL)ディスプレーのサンプル出荷を始めたと発表した。同社にとって初の製品となる。すでにソニーの医療用モニターへの採用が決まった。

秋頃から量産を始める予定で、医療用に加え今後はゲームやサイネージなどへ用途を広げる。 同日、都内で開いた自社展示会で明らかにした。
ジャパンディスプレイ(JDI)の石川工場(石川県川北町)内に設置した量産試作ラインを活用して生産する。会見した東入来社長は「(有機EL材料を印刷で塗布する)印刷方式の技術は実用化レベルに到達した。本格的な事業化にかじを切る」と力を込めた。



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joled_15_sその上で「10型以上の大きさでは、印刷方式が有機EL製造の標準になりうる」と自信をみせた。

東入来社長は6月下旬にJDI社長に就任し、JOLEDは17年末までにJDIの子会社になる予定だ。
 東入来社長はJDIの経営方針については明言を避けたが、「小型パネルはJDIが手がける蒸着方式、中型以上は印刷方式」とすみ分けができるとの見方を示した。