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年内にもジャパンディスプレイが子会社化することになるJOLEDは、21.6型4K有機ELパネルを発表した。すでに2017年4月から、サンプル出荷を開始。6月からは、ジャパンディスプレイ内に設置した石川技術開発センターの4.5世代開発試作ラインで、月2300枚体制で生産を開始する。21.6型であれば、1枚の基板から3枚取りができるという。
JOLEDが採用しているのがRGB印刷方式。これは、大型化に対するプロセス上の技術的制約がないこと、省電力化でも性能上の技術的制約がないこと、高精細化でも構造上の技術的制約がないことが特徴で、とくに、10~32型の中型パネルの生産には適している。


「中型パネルの市場は、サムスンとも、LG電子ともぶつからない市場であり、この分野から事業参入を図る。中型パネル市場では、医療用モニターやゲーミング用途、大画面タブレット、デジタルサイネージのほか、クルマや航空機、電車などの車載用途があり、適用範囲は幅広い」とする。 小型のサムスン、大型のLG電子が攻め切れていない中型の領域をJOLEDが攻めていくことになる。
だが、現時点での生産能力は月2300枚に留まり、供給能力には課題がある。 「20~32型の液晶パネルは、年間1億台の需要がある。その1%を獲得したとしても100万台。それだけの台数を生産することができない。液晶の市場を取っていくということではなく、まずは、液晶がカバーできないような超ハイエンドの領域で、画質や薄さ、軽さなどの付加価値をベースに提案していくことになる」とする。 しかし、決してその水準で事業を留める考えはない。
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