シャープは26日、連結売上高を3年後に約1.6倍に拡大する野心的な中期経営計画を発表した。命運を握るのは「8K」や、「IoT」など先端技術を使った製品だ。世界の家電大手との激しい競争も予想され、魅力ある製品の開発が欠かせない。  「8KとIoTによって世界を変える」。
26日記者会見した戴正呉社長は力を込めた。液晶テレビ事業では、4Kテレビの普及が進む中、さらに高精細な8Kで先行し優位に立つ考えだ。ただ、8K放送の計画があるのは現時点ではNHKのみで、製品が浸透するには時間がかかるとみられる。



業務用分野では、手術や病気の診断で高精細な映像が必要な医療機関などに8Kの液晶パネルを売り込む。米国で大規模な液晶パネル工場建設も計画するが、想定通り需要が伸びなければ、過剰投資に苦しんだ過去の失敗を繰り返すリスクも残る。

 IoTでは「事業の高付加価値化を目指す」(戴社長)とし、エアコンや掃除機、テレビなどあらゆる家電にIoTや人工知能(AI)を搭載し、会話しながら操作するなど暮らしを便利にする製品の提供を計画する。韓国の家電大手や米国のIT企業なども開発に力を入れており、存在感をどう示すかが課題だ。