高い塀に囲まれた工場の周りを1時間ほど歩きはじめた。塀に囲まれ、内部の様子はわかりにくいが、建物の中にはぎっしりと機械が積み込まれていることが見える地区もある。ここで、あのアップルの製品が数百万個単位で製造されていくのかと思うと、さらに内部を細かくのぞいてみたくもなる。
「仕事の内容は、給料は、どこの出身か、今後は何を目指すのか…」などなどの質問を投げかけてみた。 1人の若者が答えると他の2人も次々と発言を続けた。徐々に話していくと、彼らは3人とも地元の出身であった。こちらが日本人だとわかると、急に英語で話しかけてきた。彼らは今後の仕事・業務と知識をさらに磨くために語学も身につけ、将来に備えているという。


仕事に関しては大変な自信と誇りを持って邁進(まいしん)しているようにも感じた。肝心な「給与と手当」の件であったが、まだ30歳前の彼らの水準は尋ねるまでもなく、周辺の掲示板には多くの「社員募集中」の張り紙が多数張られており、細かく給与水準や諸手当等の数字が記されていた。北京などの大都市において大卒初任給が3500〜5000元(約5万6000〜8万円)とか、院生では1万元(約16万円)以上を基準に今現在もまだ必死になって就活を続けている。
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