「数百億円分のビジネスがなくなった」。黒田電気の伊神厚司・経営企画室室長代理は困惑を隠せない。  黒田電気は、シャープと親会社の台湾・鴻海精密工業が共同運営する液晶パネル製造会社の堺ディスプレイプロダクト(SDP)から供給を受けてサムスンに販売していた。ところが、昨年後半に突然、供給がストップしたのだ。
さらに、黒田電気にとって痛手となったのが、シャープに販売していた液晶パネル用部品の取引もなくなったことだ。鴻海のもとで部品調達の見直しを進めるシャープがメーカーからの直接買い付けなどにシフトしたことが背景にある。担当者は「これまでシャープのお手伝いをしてきたのに」とこぼす。


サムスンに規模で劣る船井電機はパネルの価格高騰もあって、北米市場で価格競争に出遅れた。その結果、29年3月期連結決算の売上高は前期比21・3%減の1338億円、最終損益は67億円の赤字となった。減収は3年連続、最終赤字は2年連続だ。
一方、シャープは鴻海のもとで他社への供給をストップした液晶パネルを自社テレビの生産に回したり、部品調達を見直したりするなどの構造改革が奏功し、29年3月期連結決算は3年ぶりの営業黒字を確保した。
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