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上記5社の現行テレビラインナップを見ると、パナソニック、東芝、LGにはすでに3D対応製品はなく、ソニーは液晶フラッグシップの「BRAVIA Z9Dシリーズ」のみ。シャープは「LC-55XD45」、「LC-80XU30」、「LC-70XG35」、「LC-60XD35D」の4製品が3D対応となる。
 日本における3Dテレビは、2010年2月発売の「VIERA VT2」を皮切りに、各社テレビの上位モデルが順次3Dに対応した。映画「アバター」(2009年12月公開)の大ヒットもあり、「これからは3D」という機運が高まったものの、その後は大きな話題を呼ぶこともなく、やや失速した感は否めない。
そして2017年。3Dテレビの新製品は無くなり、日本市場における3Dテレビは、終わりの時を迎えている。この傾向は海外も同様だ。  テレビメーカー各社に聞いてみると、3Dテレビには「一定のニーズはあった」という。特に20万円以上の4Kテレビなど、高付加価値な製品を求める人には、“それなり”に支持されているという声は多かった。
ではなぜ、3Dテレビがなくなってしまうのか? それは、求める人が“それなり”レベルにとどまったから。つまり、自宅で3Dメガネをかけて映画を見る、という体験が、広く一般には浸透しなかったということ。
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