パナソニックは、2017年6月16日から4K有機ELテレビ「4K有機ELビエラ」の出荷を開始した。同社は「ビエラ史上最高峰の漆黒と色再現性を実現した」と語り、同社のテレビのフラッグシップモデルに位置付ける。  現在、国内メーカーで有機ELテレビを発売しているのは、ソニー、東芝、パナソニックの3社。だが、ソニーがフラッグシップモデルを液晶テレビとしているのに対して、パナソニックは有機ELテレビをフラッグシップに据えるなど、各社の戦略には差がある。また、シャープは、「有機ELテレビよりも、8K液晶テレビを優先する」(シャープの戴正呉社長)姿勢を取っている。


メーカーとしては「大切に売りたい」商材といえるため、有機ELテレビの価格設定は現時点では高止まりとなっている。パナソニックの有機ELテレビの市場想定価格は、65型で90万円前後。ソニーは、65型で80万円前後、55型で50万円前後となっており、液晶テレビよりもはるかに高価格である。 パネル調達の問題もあり、しばらくの間は、メーカーシェアを高める商品という位置づけではなく、利益確保を優先する製品と位置づけているのは、各社に共通したものだといえる。
 出荷が始まった有機ELテレビだが、現時点では生産量は少ない。パナソニックは、年間1万台の生産計画を打ち出しているが、2017年度に625万台が見込まれている国内テレビ需要に対して、微々たる数字と言えるだろう。ソニーも具体的な販売計画は明らかにしていないが、数量は少ない。  その理由が、パネル調達の問題だ。
Move to full article