
―有機ELは構造がシンプルです。液晶よりパネル1台当たりに搭載される光学フィルムの枚数が減り、減収要因となりませんか。
「偏光板などの機能性フィルムが液晶パネルの10枚から有機ELパネルで5枚に減るのは事実だ。一方、タッチパネルが従来の構造に戻るので、フィルム型タッチセンサーが再び採用される好機だ。当社の総合力を生かし、(指からの圧力の強さを測る)フォースセンサーやOCA(光学性透明粘着剤)なども受注できれば、今より20―25%受注を伸ばせる可能性もある。変化はチャンスだ」
―有機ELテレビの発売も相次いでいます。
「大型有機ELテレビの大半は50万円以上するため、今後も主流は液晶だろう。ただ、テレビ向け部材は単価下落圧力が強いので、ハイエンドに特化する。カギは顧客の液晶パネル工場に装置を持ち込み、偏光板をパネル基板に高精度に貼り合わせる当社独自の手法だ。今回、この手法にかかる特許をオープンにした。競合他社も同じ手法を使えるようになれば、複数社購買を望む顧客にもこの手法が広がる」
―自動車でも電気自動車の普及や自動運転の実現といった変革が迫っています。
「これからはティア1(1次部品メーカー)の立場が強くなる。完成車メーカーよりも経営にスピード感があり、古いサプライチェーンをかき回している。こうした産業構造の変化は当社にとってチャンスだ。ヘッドアップディスプレーに使うフィルムや、ミリ波レーダー向けの電子基板材料をこれらの企業に提案しており、2018年からまとまった売り上げが立つ見通しだ」
「大型有機ELテレビの大半は50万円以上するため、今後も主流は液晶だろう。ただ、テレビ向け部材は単価下落圧力が強いので、ハイエンドに特化する。カギは顧客の液晶パネル工場に装置を持ち込み、偏光板をパネル基板に高精度に貼り合わせる当社独自の手法だ。今回、この手法にかかる特許をオープンにした。競合他社も同じ手法を使えるようになれば、複数社購買を望む顧客にもこの手法が広がる」
―自動車でも電気自動車の普及や自動運転の実現といった変革が迫っています。
「これからはティア1(1次部品メーカー)の立場が強くなる。完成車メーカーよりも経営にスピード感があり、古いサプライチェーンをかき回している。こうした産業構造の変化は当社にとってチャンスだ。ヘッドアップディスプレーに使うフィルムや、ミリ波レーダー向けの電子基板材料をこれらの企業に提案しており、2018年からまとまった売り上げが立つ見通しだ」
Comment
コメントする