「4K有機ELテレビと4K液晶テレビを比較すると、明るさ、消費電力、コスト、長期信頼性、薄型化などにおいて優位なのは液晶テレビ。いまの有機ELテレビは、10年、20年という長い期間を保証できるのか」(シャープ・戴 正呉社長)
「パネルサイズが大きい有機ELテレビ向けには、現在LGディスプレイの1社だけがパネルを供給している状況だが、シャープは日本の会社である。日本の技術を結集して、有機ELテレビを開発したい」と述べた。  だが、シャープが有機ELをテレビの本命に据えているのかというとそうではない。


「いま、55型と65型の有機ELテレビがあるが、80万円もの価格となっている。これでいいのか」と、まずは価格面での液晶のメリットを強調。また、同じ有機ELテレビを製品化したとしても「いまの有機ELテレビは、たくさんのICを使っている。
NHK出身で、このほどシャープの取締役兼執行役員に就任した西山 博一氏は「シャープがこれから力を入れていくのは8Kである」とし、「すでに、8Kの試験放送が行なわれているが、受信機、モニターを提供しているのは、シャープ1社だけである。この実績をもとに、シャープは2018年からの本放送開始に向けて製品を投入していく。また放送分野向け以外にも、医療分野や教育分野にも大きなチャンスがある」と発言。
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