中国家電大手のTCL集団は2日、2017年1~6月期の純利益が前年同期比70.7%増の10億3384万元(約170億円)になったと発表した。
本社や工場などで約1万人を削減して固定費負担を減らしたほか、収益性の高い液晶パネル事業が大型の液晶テレビ向けに好調で、大幅な増益を達成した。



 昨年末から大掛かりなリストラに取り組み、本社の人員を約3割減らして管理費用を前年同期比で34%カットした。さらにグループ全体で約1万人の人員削減を行い、固定費を約4%カットしたことが、利益増につながったという。

 売上高は7.9%増の521億7451万元(約8600億円)だった。事業別に見ると、主力のスマートフォン(スマホ)は販売が不調で、スマホを含む携帯電話事業の売上高は、前年同期比26%減と落ち込んだ。

 一方、液晶テレビ事業は売上高が25%増、液晶パネル事業は同49%増と好調だった。家電製品事業も36%増と好調で、1~6月期はエアコンの販売台数が34%増、洗濯機も同16%増と、好調をけん引した。