台湾の鴻海精密工業は、米ウィスコンシン州に建設する大型液晶パネル工場の敷地内に付属の3施設を設け、2018年にも稼働させる。郭台銘(テリー・ゴウ)会長の関係者が21日、ロイター通信に語った。

鴻海の7月の発表によると、ウィスコンシン州の液晶工場は同州南東部の1000エーカーの土地に設けられる。投資額は約100億ドルで、稼働は20年の予定。

関係者によると、鴻海はバックエンド包装ラインと精密成形ライン、終端装置組み立てラインの設置を開始し、台湾や中国、日本からのガラス調達にも乗り出す。これら付属3施設の総投資額は10億ドル弱の見込みという。



ウィスコンシン州議会下院は先週、鴻海の工場建設に対して30億ドルの税控除を認める法案を可決した。法案は上院の承認などを経て、州知事に送られる。

鴻海は最終判断が9月に出ると予想し、法案が最終承認されれば直ちに工場建設予定地の調査に着手する方針だという。