東洋紡は23日、熱による膨張の割合がガラス並みに低い高耐熱性ポリイミドフィルム「ゼノマックス」の生産と販売を行う新会社を、長瀬産業と共同で設立すると発表した。2018年4月に設立する。約30億円を投じ、東洋紡の敦賀事業所(福井県敦賀市)に工場を建設する。18年10月に稼働し、従業員は約40人を予定。

ディスプレーの軽量化や曲げ加工のニーズが高まるなか、ゼノマックスをガラス基板に変わるフィルムとして拡販する。新会社の出資比率は東洋紡が66・6%、長瀬産業が33・4%。22年には100億円規模の売り上げを目指す。工場の生産能力は明らかにしていないが、20年頃にはさらに増設する考え。長瀬産業が持つ海外販路を生かし、韓国や台湾、中国などのパネルメーカーに拡販する。