テレビ向けの大型液晶パネルの価格が一段と下がっている。指標となる32型のオープンセル(バックライトなどがつかない半製品)は、8月の大口向け価格が前の月と比べ1%安い1枚70ドル前後だった。北米や中国でテレビ販売が低迷し、パネル需要が鈍っている。



 42型も132.5ドル前後と前の月から4%安くなった。32型は10カ月ぶり、42型は9カ月ぶりの安値水準。4Kテレビの販売の一巡に加え有機ELテレビも台頭し、米国や中国の液晶テレビの販売が失速した。英調査会社のIHSテクノロジーは、2017年の世界の液晶テレビ需要が前年と比べ1%減の2億2千万台になると予測する。

 世界販売の不振を受け「一部のテレビメーカーでパネルの在庫が増えている」(米調査会社ディスプレイサプライチェーンコンサルタンツの田村喜男アジア代表)。3月までのパネル価格上昇が急だったことも、価格の低下につながった。

 北米ではテレビ販売テコ入れのため、家電量販店での値下げ競争が加速している。パネルの値下がりがこれに拍車をかける可能性もある。