量子ドット発光ダイオード(QLED)テレビを掲げたサムスン電子がプレミアムテレビ市場でLGエレクトロニクスやソニーなどの有機ELテレビの「合攻」に反撃カードを切った。
サムスン電子はIFA開幕日である1日、ディスプレー・映像専門家180人を対象に「QLED&HDR10+サミット」を開催し新たなQLEDテレビ強化戦略を公開した。
サムスン電子が見つけた解決策はQLEDテレビの全般的な生態系拡大だ。このためにこの数カ月間に米映画会社20世紀フォックス、日本のパナソニックと連合して高画質映像表現技術「HDR10+(ハイダイナミック10プラス)」を開発した。



  HDR10+は開放型プラットフォームであることが特長だ。複数のテレビメーカーとコンテンツ企業が無料で使い自然にQLEDテレビの市場性拡張に加勢するよう誘導できる。サムスン電子米国研究所のビル・マンデル常務は「HDR10+は映像を作った原作者の意図をテレビで画質で100%表現する技術」と話した。20世紀フォックスのダニー・ケイ副社長は「場面ごとに最適化された画質の提供が可能というのが既存のHDR10との違い。劇場で映画を見る気持ちを家のソファに座って毎日感じられるだろう」と付け加えた。

  サムスン電子がQLEDテレビ生態系の拡大に乗り出したのは最近QLEDテレビ陣営が有機ELテレビ陣営に比べ数的に押され苦戦中なことと関連が深い。今回のIFAでもQLEDテレビを前面に出した家電メーカーはサムスン電子と中国のTCL、ハイセンスの3社であるのに対し、有機ELテレビを展示した企業はLGエレクトロニクスなど13社で昨年よりも4社増えた。ソニーと東芝などの日本のメーカーが大挙加勢した。

  QLEDは有機ELと違いディスプレーパネルの後から光を出すバックライトが必要だ。これに対し有機ELは明暗比が優れバックライトがないためパネルをさらに薄くできる。