韓国のLG電子が10日発表した7~9月期連結決算(速報値)によると、本業のもうけを示す営業利益は5161億ウォン(約511億円)で前年同期比82.2%増加した。7~9月期としては2009年以来の高水準。前期比では22.3%減少した。
 売上高は前年同期比15.2%増の15兆2279億ウォンで7~9月期としては過去最高。四半期ベースでは14年10~12月期に次ぐ高水準となった。



 証券会社や業界は、テレビ・オーディオ事業を手掛けるホーム・エンターテインメント(HE)事業本部と生活家電を手掛けるホーム・アプライアンス&エア・ソリューション(H&A)事業本部が高い収益性を維持し、業績が昨年に比べ改善したとみている。ハイエンド製品を中心とした販売で売り上げが大幅に増え、増益につながったとの見方だ。

 一方、スマートフォン事業を担当するモバイル・コミュニケーションズ(MC)事業本部は赤字が続く見通しだ。フラッグシップスマホ「V30」の発売などでマーケティング費用が増えた上、業績改善の速度が期待を下回り、前期に比べ営業赤字幅が拡大すると業界は予想している。

 1~9月期の累計は営業利益が前年同期比53.1%増の2兆1017億ウォン、売上高が同9.5%増の44兆4365億ウォンだった。