ディスプレー関連の国際カンファレンス「Display Innovation CHINA 2017/Beijing Summit」が2017年10月16日に、中国・北京の国家会議中心で開幕した。10月17日まで、2日間にわたり開催される。中国は2年後の2019年、ディスプレー生産の国・地域別シェアで韓国を抜き、世界一になることが確実な状況だ。世界トップを射程に捉えた中国の勢いは止まらない。次のターゲットは、フレキシブル有機ELやAR/VR、8Kなどの“新型ディスプレー”である。国と企業が一体となり、新型ディスプレーの事業化に向けて猛然と走り出した。
世界トップの座が目前の中国。しかし、中国ディスプレーメーカーのトップは冷静だ。「ディスプレー産業には、生産過剰の警告が鳴らされている」と、中国最大手のBOE Technlogy Group社の董事長で中国光学光電子行業協会液晶分会の理事長を務める王東升氏は、DIC 2017の冒頭の主催者挨拶で語った。「ディスプレー産業は新たな岐路に直面している」と、王氏は言う。


王氏はイノベーションの具体的な取り組みとして「8425行動計画」を紹介した。「8Kの応用を切り開き、4Kの市場を拡大して、2Kのディスプレーを置き換える。5G通信の普及が、2Kから4Kや8Kへの置き換えを力強く後押しする」。これが8425行動計画の内容である。8K、4K、2K、5Gの頭文字を取って「8425」と名付けた。このプランを産官学が一体となって推し進める。
「分別のない投資は認めない」。こうした強い姿勢を1年前のカンファレンスで示したのが、日本の経済産業省に相当する中国国家工業和信息化部だった。供給過剰の局面で中国パネル各社が共倒れになることを、中国政府は強く危惧する。  一方、新型ディスプレーへの投資に対しては非常に積極的だ。「イノベーションにつながる投資、未来への投資は強力に推進する」と、中国国家工業和信息化部 電子信息司 副司長の彭紅兵氏はDIC 2017の講演で語った。「有機ELディスプレーやフレキシブルディスプレーへの投資は積極的に進める」(彭氏)と言う。
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