iPhone_X_gesturesアップルの新型スマートフォン「iPhone(アイフォーン)X」の部品コストは、「8」を115ドル(約1万3100円)上回る。IHSマークイットの分析結果が示したもので、高価な新型スクリーンや顔認証スキャナーを搭載しているためという。  

 IHSのリポートによれば、「X」の64ギガバイト(GB)モデルに使われている部品の総コストは370.25ドル。これは研究開発や製造、ソフトウエアのコストを除いた数字。IHSはこれより先に「8」についても同様の分析を実施。それによれば基本モデルのコストは255.16ドルだった。



 
 アイフォーン発売10周年を記念するモデルである「X」は、「8」にはないステンレススチールのケースや3D顔認証システム、5.8インチの有機ELディスプレーを搭載。これらがコストを押し上げたもようだ。

 現在はサムスン電子がアップルに有機ELパネルを独占供給している。アイフィックスイットが先週公表した分析によると、サムスン以外の「X」用部品サプライヤーは、東芝やスカイワークス・ソリューションズ、テキサス・インスツルメンツ(TI)、ブロードコム、クアルコム、インテル、NXPセミコンダクターズなど。

アップルは部品の分析についてコメントを控えた。