近畿大学理工学部(大阪府東大阪市)応用化学科の准教授 今井喜胤(いまいよしたね)らの研究グループは、映画館などで3D立体映像を映し出す際に使われる、「円偏光」を発するCPL※1 発光体において、分子の屈伸運動を利用して円偏光の左右回転方向を制御することに世界で初めて成功しました。
このたび、本件に関する論文が、アメリカの学術出版社Wileyが発刊する雑誌「ChemistrySelect」に、平成29年(2017年)11月13日(月)にWEB掲載されました。
※1 CPL…Circular Polarized Luminescence 円偏光発光


【本件のポイント】
●世界で初めて、分子の屈伸運動を利用することで円偏光の回転方向制御に成功
●3Dディスプレイの製造コスト削減や、次世代セキュリティー認証への応用に期待
●1種類の材料から、光の回転方向が異なる2種類の発光体を作出できるため、CPL発光体の合成コスト削減に期待
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