矢野経済研究所は、世界市場における有機ELパネルとその主要部材の調査を実施。2016年の世界市場は前年比135.9%の4億2200万枚となり、同社では2018年は前年比134.1%の6億3550万枚まで急成長すると予測している。

 2016年は従来ハイエンドスマートフォンを中心としていた有機ELパネルがミドルエンドまで採用領域を広げ、スマートフォン向け市場は前年比135.1%の3億9800万枚と急成長。当時、中小型有機ELパネルを唯一量産していたサムスンディスプレイが中国系スマートフォンメーカーにも有機ELパネルを販売開始し、世界市場は前年比135.9%の4億2200万枚まで成長した。



 2017年はGalaxyシリーズやiPhone Xが有機ELパネルを搭載し、サムスンディスプレイに加えLGディスプレイも大型有機ELパネルの量産を再開したこと、スマートウォッチや2in1 PCなどの需要も伸びたことから、2018年は前年比134.1%の6億3550万枚まで拡大すると予測。スマートウォッチでは円形などデザイン性が最も重視され、フレキシブル有機ELパネルを中心に採用が拡大する見込み。

 有機ELパネルの成長を見据え、BOEテクノロジーグループ、ジャパンディスプレイ、シャープ、China Star Optoelectronics Technology(CSOT)、Tianma Micro‐electronics(Tianma) などが生産開始に向けて設備投資を積極的に実施。同社では2019年~2020年から新規パネルメーカーによる生産が本格化すると予測する。

 スマートフォンを中心とした中小型有機ELパネルの採用拡大、有機ELテレビ市場の立ち上がりに伴う大型パネルの需要増大、新規パネルメーカー参入による市場環境の変化などを踏まえ、2022年の有機ELパネル世界市場は15億3660万枚に拡大すると予測している。