次世代パネルの有機ELパネルを手掛けるJOLED(ジェイオーレッド、東京)が検討している約1千億円の第三者割当増資に、設立母体で株主のソニーとパナソニックが応じる方針であることが6日、分かった。
有機EL関連メーカーの住友化学とSCREENホールディングスも前向きだという。増資の引受額はそれぞれ50億~100億円となる見込みだ。



中核となる引受先がほぼ固まり、事業の柱と位置付ける中型有機ELパネルの量産資金の確保が前進する。不足分を埋めるため国内メーカーを中心にさらに交渉し、来年早々に増資計画の全容を固めて3月末までに完了したい考えだ。

 ソニーとパナソニックはともに株式の5%を持ち、増資引き受けの要請に応じて事業への関与を強める。住友化学はJOLEDに有機ELの材料を納入しており、SCREENホールディングスは有機ELパネルの製造装置を手掛けている。