生産システムおよび産業用ロボットの製造・販売を手がけ、「世界の工場をつくる工場」と呼ばれる平田機工(株)。同社は、中興の祖である2代目社長・平田耕也(やすなり)氏のもと、松下電器産業やアメリカのGMといった一流企業を相手に積極果敢に営業を仕掛け、受注を勝ち取っていく。 より高いハードルへの挑戦は技術力の向上にもつながり、世界で最も品質に厳しいトヨタから、その重要な生産ラインを任されるまでの企業になった。あえて厳しい環境に身を置くことで、成長力を高めたといえるだろう。


平田機工(株)は、創業者である平田恒一(つねいち)氏が1951年12月に設立した平田車輛工業(株)が始まり。恒一氏は、その父の代から、韓国で精米工場や製陶工場などの事業で成功を収めていたが、日本の敗戦により全財産を失って帰国。引き揚げ時、17歳であった息子の耕也氏(2代目社長)とともに裸一貫でリヤカー売りを始めたという。
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