電子ペーパー_file5a5c700f00498ジャパンディスプレイは15日、小売店などで商品の価格などを表示する「電子棚札」向けに、幅30センチメートルの高精細電子ペーパーを開発しサンプル出荷を始めたと発表した。
黒と白の表示色に、赤や青などのもう1色を加えた3色表示が可能。複数枚組み合わせることで多様なデザインをカスタマイズできる。今夏から今秋をめどに量産を始める計画だ。



業務提携する台湾の「E Inkホールディングス」(イーインク)と共同開発した低温ポリシリコン(LTPS)技術を使った駆動回路を利用し、高精細化が可能になった。画素数は2242×335で、1インチ当たりの画素数を示すppiは198。現在主流の120―130ppiの電子ペーパーに比べて、複雑な文字も表示できる。すでに大手流通企業などに向けて提案を始めた。

画面の大きさは幅287・6ミリ×高さ43ミリメートル。スーパーマーケットなどでは一般的に90センチメートル、120センチメートルの棚の幅が使われており、これに合わせて複数の電子ペーパーを組み合わせることが可能だ。