日本半導体製造装置協会(SEAJ)は、半導体製造装置とフラット・パネル・ディスプレー(FPD)製造装置の2017年度販売高が、前年度比21・9%増の2兆4996億円と、過去最高となる見通しをまとめた。これまでの統計では、06年度の2兆3206億円が最高だった。

 IoT(モノのインターネット)などの普及で半導体需要が拡大し、半導体製造装置の販売が大きく伸びた。またスマートフォンに有機エレクトロ・ルミネッセンス(EL)ディスプレーを採用する動きが活発化したことなどが、FPD製造装置の販売に寄与したとみられる。



内訳は、日本製の半導体製造装置が同26・0%増の1兆9702億円で、過去最高となる見込み。一方、日本製のFPD製造装置は中国や韓国市場の旺盛な設備投資などが寄与し、同9・0%増の5294億円と予測した。

 18年度も両製造装置への堅調な投資が続き、販売高は同8・3%増の2兆7072億円となる見通し。一方、19年度は半導体製造装置が微増するものの、FPD製造装置への投資は一段落し、減少するとみられる。そのため、合計では同1・6%減の2兆6641億円となる見込み。