01sharp_2シャープの戴正呉社長は15日、第1四半期に有機EL(OLED)パネルの量産を成功させ、6月にも有機ELパネル搭載スマートフォンを発売すると初めて表明した。スマホ用有機ELパネル市場ではLGディスプレイ(LGD)の他、京東方科技集団(BOEテクノロジーグループ)も量産に入っており、サムスン電子の独壇場に切り込む。16日付経済日報などが報じた。

 戴社長は、昨年12月にスマホ用有機ELパネルの試作品が完成したものの、安定性が不十分なのでテストに時間がかかり、今年6月にシャープのスマホに有機ELパネルを搭載すると話した。  
これまでの報道によると、シャープは今春有機ELパネル量産を開始し、自社ブランドで有機ELパネル搭載スマホを発売するほか、アップルからの受注も狙っている。



 シャープは堺ディスプレイプロダクト(SDP、大阪府堺市)で、昨年10~11月から有機ELパネルの試験生産に入っていた。

 業界関係者は、アップルが新型スマートフォンiPhoneX(テン)に有機ELパネルを搭載したことで、スマホ市場に有機ELブームが起きていると指摘した。

 サムスンはiPhoneXへの供給を独占している上、有機EL材料のFMM(ファイン・メタル・マスク)サプライヤーの大日本印刷(DNP)と凸版印刷に対し、サムスン以外にFMMを販売することを禁じている。有機ELパネルを量産するパネルメーカーが増えるにつれ、FMM需要が増えるが、大日本印刷と凸版印刷がサムスンにしか供給しないため、世界市場でFMM争奪戦が予想される。

 FMM生産能力が世界3位の明基友達集団傘下、達運精密工業(ダーウィン・プレシジョンズ)は友達光電(AUO)やアップルなどにサンプル出荷しており、今年第3四半期に量産、出荷する見通しだ。月産能力は3,000枚。ダーウィンはFMM生産のため、昨年設備投資に25億台湾元(約94億円)を投じ、新竹県湖口郷の新竹工業区で工場棟を購入し、工場を完成させている。

 シャープ傘下のスマホ用レンズ大手、カンタツの新規株式公開(IPO)計画についてメディアに問われた戴社長は、努力しているとのみ回答した。

 戴社長は、昨年はシャープのテレビ販売1,000万台の目標を達成できたと語った。友達光電(AUO)や群創光電(イノラックス)が8Kパネルに参入する中、シャープは8K対応テレビで業界をリードし続けると述べた。

 戴社長は同日、生鮮食品のプラットフォーム「永齢鮮生&夏小姐」を発表した。「永齢鮮生&夏小姐」の会員は、シャープの家電製品を購入すると、一定期間無料で食材の配達を受けられる。例えば、シャープのインバーター制御6ドア冷蔵庫(8万6,900元)購入で、26週間の食材配達(5万2,000元相当)が付いてくる。

 「永齢鮮生&夏小姐」は、シャープ(中国語名・夏普)と、鴻海の郭台銘(テリー・ゴウ)董事長が個人で設立した永齢養生国際の提携によるもので、鴻海グループにとって生鮮食品への参入となる。