石油元売り2位の出光興産は24日、次世代薄型ディスプレー、有機ELの材料の生産体制を強化する方針を明らかにした。大型テレビやスマートフォンへの採用拡大に合わせ、韓国などで増産も検討する。国内の石油製品需要が縮小傾向にある中、成長事業で収益確保を目指す。  

出光は有機ELの発光材料に強みを持ち、韓国LGエレクトロニクスの大型テレビなどに採用されている。現在は、御前崎製造所(静岡県)と韓国パジュ工場の2カ所で生産。米アップルの新型スマートフォン「アイフォーンX(テン)」への採用など需要拡大に備え、2017年上半期に韓国の生産能力を年2トン上積みし、2カ所の能力は計年10トンに上る。



 だが、2カ所の工場は、「フル稼働で目いっぱいつくっている」(出光)。

 スマホの世界市場で、有機ELの採用が現状の約3割から、20年に5割超まで拡大する予測もあり、発光材料の需要は膨らむ見込みだ。

 国内のディスプレー生産が縮小する中、電子材料部企画グループリーダーの長瀬隆光氏は「韓国は需要を見ながら増産を考える。中国も考えていく」と述べた。