有機EL関連の装置を手掛ける3社の業績と株価の動きが乖離(かいり)している。平田機工、ブイ・テクノロジーの2018年3月期、アルバックの18年6月期の連結純利益は、それぞれ過去最高になる見通しだ。携帯電話や大型テレビ向け有機ELパネルの需要が高まっている。

ただ1~3月期は有機ELパネルを採用したiPhoneX(テン)の生産が減少する見込みで、株価は軟調な展開が続いている。 「今後2年は中国向けを中心に有機EL向け投資が続きそうだ」。アルバックの梅田彰執行役員は13日の会見で語った。



同社は、発色する有機材料を蒸発させてパネル基板に付着させる蒸着装置を手掛ける。有機ELの製造に欠かせない装置で、17年7~12月期の有機EL向け装置は、前年同期と比べて約1割伸びた。通期の純利益予想は前期比25%増の305億円と、従来予想(12%増の275億円)を上方修正した。

平田機工とVテクの業績も好調だ。平田機工は17年4~12月期の有機EL関連の売上高が前年同期比で3割増えた。藤本靖博執行役員は「有機EL関連の生産はフル稼働が続いている」と話す。Vテクは18年3月期の純利益予想を前期比2.6倍の74億円と従来予想(74%増の49億円)から上方修正した。有機ELメーカー向けに検査装置や製造装置が伸びる。

一方、最近の株式市場での評価は芳しくない。アルバックと平田機工は17年11月に昨年来高値を付けた後、それぞれ約3割下落した。Vテク株も1月の高値から16%下がった。

米アップルはiPhoneXの1~3月期の生産量を当初計画から半減させる見込み。市場で有機EL需要の先行き懸念が浮上している。岡三証券の小川佳紀氏は「iPhone向けの需要増への期待で株価が上昇基調だっただけに、反動で売りが出やすくなっている」と話している。